弊センター主催ご挨拶 「大分県職人センターの思い」
『あたり前』を『あたり前』にやり続ける。
地味な事ですが、とても大事な事だと思います。
ふと、お客様が工事業者を選ばれる基準は何でしょうか?と考えます。
ある人は営業の方が親切で良かったから、設計のセンスが良かった、金額が一番安かった、対応が早かった、・・・様々あると思います。
巷には『真面目が基本です』や『アフターフォロー万全です』とか『職人直営だから中間マージンかからず安価です』や『高難度工事承ります』『売上の80%以上が紹介やリピーターです』などなど、よくもまぁ~言ったもんだと感心するチラシが多いです。
冷静に見ると普通、真面目でしょ?アフターフォローは当然するでしょ?職人直営だから安価とは限らないし、予算によっては高難度工事は出来ないこともあります。また、売上の80%が紹介やリピーターならあえて金のかかるチラシで集客する意味は?と思います。
このようなチラシに引っ張られ契約する方々も多いと聞きますが、その工事の10年後、20年後を観察して住んでいる方の御意見をぜひ頂戴したいものです。
私達、大分県職人センターはその道の職人の集まりです。
現在、総勢118名ですが、正直なところ過去には変な職人もいました。
工事方法を指示通り行なわなかったり、口ほどにもない技術だったり、掃除が出来なかったり、お客様の敷地内で煙草を吸ったり、時間を守れなかったり、自分の技術レベルを過信し出来ないと言えず適当に工事をしたり・・・・まぁ~色々ありました。
当たり前ですが、私達の『あたり前』という基準値が出来ない、守れない人は容赦なく切り捨てて行きました。
そして現在、精鋭118人がついてきてくれています。職人不足といわれる時代に本当にありがたいことです。
また70歳近い大工さんもいますが現場へ出れるのは後少しでしょう、
これからは若い職人の教育と技術向上が私達の責任と課題になります。
さらに工事をさせて頂いたお客様宅のその後の修繕やアフターフォローの責任も当たり前ながら生じます。
工事をした職人が居なくなった、このような時こそ大分県職人センターの組織力が発揮できる時だと思います。
昔の教えに『個にして全、全にして個』の言葉がありますが、
私達大分県職人センターは、ひとりひとりの職人の集まりで組織が成り立っています。
また組織の考え方にひとりひとりの職人が賛同しついて来てくれています。
たとえ誰かが動けなくなっても誰かがカバーし助け合います。まさしく『個にして全、全にして個』です。
そして、ひとりひとりの職人が己を信じ仲間を信じ、当たり前のことを当たり前にやり続けることだけが『職人』という言葉に恥じない生き方だと思っています。
地味で目立たず職人くさい事ですがこれからもやり続けて行きます。
主宰者 首藤 克文